『 白銀の墟 玄の月』感想(13)阿選麾下たちのその後
ああああああああああ…
これが今回一番語りたかったああああああ!!!!!!
1,2巻であれほど彼らの心情が語られていて思いを寄せていた僕だったので、、、、
なんでこんなことにいいいい?!と思わざるを得ません!!!!。゚(゚´Д`゚)゚。
神よ仏よ天帝よおおおおおお!どうかご慈悲を!!
ていうかこの世界の人々は天帝に祈る、なんてしないんでしたね!意味ないんでしたね!じゃ俺は神と仏に祈りますよ!!!
Ta.Su.Ke.Te!!!!!!
ではネタバレ注意!
イラスト 『 白銀の墟 玄の月』(三) P.267挿絵
まずは感想(8)で推しに推していた恵棟について語りましょう!!
恵棟!
彼は阿選麾下ですが非常に好人物で徐々に泰麒からの信頼を得、2巻の末には瑞州州宰に抜擢され、高い能力でウォンウォン瑞州の民の救済していっています!
がしかし!
突然の辞職願_| ̄|○ il||li
なんでやーーー!って思ったけれども、主と慕った阿選の変わり様に、溜まっていた思いが溢れたようでした。
いつの間にか、涙が溢れていた。できることなら、この場で頹れて泣き叫びたかった。
という、恵棟の心の内。
泰麒にとっては、よく働いてくれるけれども阿選の麾下。一線引いた立場だったのですが、ここで本音をさらけ出すことで泰麒も胸の内を明かします。
「驍宗様が王です」
その言葉にめちゃんこ驚く恵棟(笑)そりゃそうだ。身内である項梁すら、麒麟の言葉は疑う余地がないほど重いものです。宮中のほとんどの人間が、麒麟の言う「阿選新王」に疑問を持つ者はいないと思われます。
恵棟は阿選の非道の振る舞いに耐えきれず、決別の意を固めました。それが辞職という形で泰麒に願い出るのですが、その思いを受けた泰麒の説得により、
ついに完全に泰麒陣営に入ります!
推している私は歓喜乱舞!www
さらには文州侯に任じられ、泰麒からは密かに驍宗救出を託されて意気込んで宮城を出発。
ここまではほんと順調ですよね。読んでて手が震えるほどワクワクしました( ;∀;)
これから事態はようやく好転し始めるんだ!という高揚感。
一方で、阿選は驍宗発掘(←笑)のために友尚を文州に遣わします。恵棟と友尚は朋友として相談を持ちかけるほど仲が良いので、読者は「えっ、まさか友人が現地で敵同士になる?!」とビクビクし始めます(^_^;)
友尚自身は右軍将軍なので阿選の命令を全部呑み込みますが、土匪や坑夫を利用するだけ利用して殺せ、という指示に内心愕然としています。。そんな命令を下すような主だったか…?と。
それでも軍において命令は絶対。阿選の指示通り、烏衡というクソ野郎を案内人にして文州に向かうのですが、実はここで友尚にとって不測の事態が次々に発生します。
・まずは傀儡となっている文州侯は既に阿選の思惑通りに動いておらず、函養山は土匪に占拠されていたということ。そして、そんな情報も現地に入ってようやく知ったということ。
・次に、烏衡の身勝手な行動に、軍の士気が著しく下がっており、民を虐殺したことにより不満が爆発。もはや行軍できないほど内部が混乱状態に陥ったこと。
・さらにさらに、土匪に味方する勢力、つまり李斎たちとそれに伴って救済に動いた霜元の勢力が動いたこと。
・さらにさらにさらに、李斎と生き別れて所在不明だった麾下、泓宏が空行師を率いて救援に来たこと。
あまりにたくさんの不慮の事態に友尚軍は敗退してしまいます。
ここで、ようやく友尚軍の兵卒の本音が垣間見えてきますね、、
捕まった兵卒たちは口々に驍宗の安否を気にし、もはや敵対する意志もみえません。将軍である友尚も、実は霜元にとってはひととなりをよく知る好人物なので、悪いようには扱いません。
友尚は迷った末、主であった阿選を呼び捨てにし、袂を分かつ決意をします…!
友尚も味方になる!!!( ;∀;)
ここでわたくし、驍宗のこともあるのですが物語的にもMAX光が満ちてきて手が震えてゴロゴロのたうち回るほどハイテンションwww
ワクワクしすぎるwkwk
からの、、、、
急降下がジェットコースター並で目眩がしたんですが(;_;)
とりあえず、今回は恵棟の続きを語りましょう。
文州に出立した恵棟。到着前に阿選と泰麒が不穏なやりとりをします。
阿選は泰麒に、恵棟を文州に行かせた狙いをズバリ言い当てたのです。
「こういうときのために恵棟を文州に向かわせたのだろう。〜中略〜恵棟に指示して窮冦の誅伐に手を加えさせ、場合によっては支援させる」
阿選は泰麒の思惑などお見通しだったのですね。さらに、、
一枚の紙を――いや、裂かれて二枚になった紙を示した。
「呪符だ。これと木札で一対になっている」
「恵棟が鴻基を発ったときに裂いた。恵棟が持つ札には、もう何の意味もない」
阿選は、麾下だった恵棟の守りの呪符を引き裂き、泰麒の思惑を阻止しようと画策していたのです。
泰麒、思わず顔面蒼白になる、、、
こうして、恵棟、つまり新州侯は文州に到着しますが、それを迎えた驍宗側の人間、敦厚(とんこう)は、虚ろな目をして、明らかに病んでいる新文州侯らしき人物に相対し愕然とします。
新州侯は文州に到着する前に既に病んでおり、文州に向かう途中で次蟾に襲われた、ということのようです。
この病んだ新州侯はその後、阿選に反する者を「掃討せよ」と号令をかけます。
完全に阿選の言うことをきく傀儡…
わあああああそんなああああ。゚(゚´Д`゚)゚。恵棟が恵棟がああああ_| ̄|○ il||li
となったのですが、ちょっと待て!!!
僕は完全に恵棟推しだからかもしれませんがね、この流れを何度も読み返してみても、
病んだ新文州侯が恵棟だということは一文字も書かれてないんですよ!
新文州侯の到着で相対した敦厚というおっちゃんは、到着した一団を見て「中央にいるのが新州侯か」と思っているだけ。
この新州侯の特徴は何も描写されてないし(ていうか恵棟の容姿が事細かに描写されたこともないけれど)、僕はまだ恵棟と断言したくないです!(;_;)←推しだからな
ちなみに、恵棟が宮城を発つ前の様子はこんな感じです↓
新たに任じられた牧伯と侍従を伴い、津梁軍の一部を護衛に、泰麒は恵棟の身辺に信頼できる人物を配し、同時に青鳥を託して送り出した。
耶利はくれぐれも木札を手放さないように、と申し添えた。
「文州に着いたら真っ先に次蟾を狩ることだ。安全が確認されてもその木札だけは肌身から離してはいけない」
とまで言っています。
つまりですね、
恵棟は次蟾のことを知っているし、次蟾を狩る方法も知っているのです。
次蟾は手強い妖魔ではなく、いると分かって探せば造作もない
ともあるので、鳴き声がしたら即座に気づくでしょうよ!そんな簡単に倒れるわけがないんだよ!
さらにさらに、木札のことは耶利が詳しく知っているみたいなので、木札と対になる呪符が存在することも知っているはず。阿選如何によっては木札の効力が消えることも知っているはず!対策をとらないわけがない!!
そして、恵棟は優秀な幕僚なんですよ!!!
ということで、「幕僚」って何?wwwと思って調べてきました。
司令部・本部で、作戦等の企画立案・実施に関し指揮官を補佐する幹部。
つまり、阿選との攻防で先々どうなるか、予想ぐらい立ててないとおかしいわけですね!いくら主だったと言っても、いまや泰麒側についた恵棟、、阿選から攻撃されることも覚悟しているはずです。
だから、阿選が恵棟の呪符を裂いたことを知り、泰麒が色をなくしたのは
阿選を慕っていた麾下にも危害を加える
という阿選の狂気に青ざめているのであって、これで恵棟が「詰んだ」ことに青ざめているわけではない!たぶん!!
恵棟には青鳥も託しているし、連絡は来ているといいんたけど、そんなシーンは今回なかった…
そもそも、驍宗が自ら這い出てくることにしても、想定からかけ離れた事態が起こってました。
もし恵棟が無事であっても、急襲から逃げる過程で対応に追われて出遅れた、、ぐらいだったらいいなぁ、、という、希望的観測を持って続きを待ちたいと思います。
さて、長すぎて話せなかったけれど、他の阿選麾下については次回語ります!
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