『 白銀の墟 玄の月』感想(3)泰麒の言動

語り始めたら止まらない!
十二国記『 白銀の墟玄の月』感想、前回に引き続きだらだらしゃべります(^_^;)

ネタバレ注意!


イラスト 『 白銀の墟 玄の月』(一) P.214挿絵



さて、今回は泰麒について。

感想(1)でも少し語りましたが、泰麒さん、無謀なことをしでかしてくれます、、


基本は麒麟ですから、慈悲深い生き物として民を救済したい!というのが第一の目的なのは一目瞭然なのですが、

この子にとって「王」とは?
驍宗とはどういった存在になるの…??

と、読者の心をめいっぱい不安にさせてくれました(苦笑)


というのも、
実は今回の物語の序盤で、李斎という女将軍と別行動を取り始めます。(せっかく連れ戻してくれたのにね!)

しかも、一言も言わずに姿をくらます!!


ただ、流石に一人では行かせられない、ということで共に旅をすることになった驍宗の麾下(正確には驍宗の麾下の英章の麾下)である項梁(こうりょう)を伴うことを承諾しますが、

何を考えたのか、仇敵の本陣、つまり阿選に乗っ取られた王宮に堂々と帰還します…!

もちろん、危険すぎると猛反発する項梁さん…当たり前だわ。。李斎も知ったら絶対納得しないに決まってる。

だからこその単独行動なのだろうけれど…というところです。

ただし、共に行く項梁には「殺されることはない、民を絶望させることもしない」と言明した上で、こんなことを言っています。(だいぶ端折ってます)

「私に一つだけ考えがあります。ただ、効果がなければ別の方法を試したり、方針をかえることもある上、それをいちいち相談する余裕もないでしょう。だから、どんなに驚くことがあっても、どんなに了解しがたいことがあっても、私に任せて状況に流されてください」

そして、項梁も読者も、よく分からないまま泰麒の言う通り、流れに身を任せてみた結果、泰麒がおっしゃる通り、

度肝を抜かれた泰麒の言がこちらです↓(・_・)


宮中の王気がある。それは驍宗ではなく、仇敵である阿選のものである。

つまり、阿選が新しい王―



え?(・_・)
え?(・o・)
え?(´゚д゚`)
は?(゚д゚)!
う?(@_@;)
ゑ??(✽ ゚д゚ ✽)
ゔえ?!Σ(゚∀゚ノ)ノ

なんれすとおおおおおお????


いやいやこれは泰麒の考えってやつだよね、そうだよね?!(;´∀`)
とは思うものの、演技なら迫真すぎる泰麒の様子に、項梁、そして読者も思わず揺らぎます。

泰麒は王宮に戻る前、一緒に旅をする項梁たちに「王気を探すこともできず、使令もいない」と言っています。

これは敵の多い王宮の外での発言ですし、おそらく嘘ではないでしょう。

しかし、この無謀を押し通すために本当のことを伏せている可能性も今までの言動であるので、我々はもう泰麒の発言をどこまで信じたらいいか分からない(笑)


そしてたぶん皆思う…

これが、
あの幼気な愛らしい泰麒、、なのか…?(・.・;)

民を心配する泰麒にとって、玉座におらず民を助けない王に対しては底冷えするほどに冷たい…?と、泰麒の様子に恐れるのです。




その一方で、泰麒の出現に慌てた宮中はすぐさま白雉を確認するのですが、

やはり、白雉は落ちていない…!


これはあの、ちょっとやはり重要ですよ。
泰麒が新王、阿選の名を出した時点で白雉が落ちていない、ということは、

他のファンの皆さんの間でも色々言われていると思うけど、

驍宗は死んでいないという確かな証です…!



また、泰麒はこんなことも言っています。


驍宗に禅譲させなければ阿選は王にはなれない。だから、驍宗をここへ連れてこい。


はいい??

つまり、今はまだ驍宗が王だが、驍宗自身が位を譲る、と言えば阿選が王になれる、、
というとんでもない話(笑)

じゃ阿選は全然王じゃねえじゃん、て感じだけど、この泰麒の話に乗っかる者が現れます。


それが、
驍宗の麾下?であり、泰麒とも親しかった琅燦(ろうさん)という女冬官長。

サバサバした物言いなのは元来の性格なのかもしれないが、帰還した泰麒に対して素っ気ない上に、阿選が王だと言うのであれば泰麒を斬ってみれば分かる、などと発言。
それによって、阿選に腕を斬られてしまう泰麒…

味方かと思われたのに寝返った印象も受け、うおおおおおいコノヤロー٩(๑`^´๑)۶!!と言いたくなる人物です。。。

しかし、一方で驍宗には「様」付。そして阿選は「あんた」呼ばわりで、どうやら阿選とは対等に話をしている雰囲気です。

…どゆこと?(゜-゜)

よく分からない御仁である。

恐ろしく博識らしく、琅燦は天の摂理?とかにも詳しいのでしょう。

泰麒の発言は天の意向であり、泰麒は天の代弁者だと彼女は言います。

前例がないことから、この状況に天はどう動くのか、といったことに興味がありそうでもあります。

この人は基本的には驍宗、つまり現王に背くつもりはなさそうですが、阿選の支配下で比較的自由に動いているところを見ると、阿選にとって何かしら必要なもの(知識や技術?妖術?幻術?)を貸し与えている代わりに自由を得ているのかもしれないな、と思います。

彼女は現状を維持したいようなので、これより状況が悪化しないように動いている?といいなぁという希望的観測。。

まあ、よくわからんわwww







泰麒が蓬莱に流されてしまった原因は、阿選による角への攻撃。

現在は斬られた角は回復しておらず、麒麟としての能力はほとんどないようです。故に「王気を探せない」という発言がありますが、

『月の影 影の海』で確か景麒は角に文字を掘られていた(うろ覚え)けれども治るっぽいですよね。


また、蓬莱から戻ってきた際に使令は引き離されているらしく(うろ覚え)戴に戻ってきたときには使令がまったくいない状態だったのですが、

使令が戻ってくる可能性もありますよね、、

とにかくぶっ飛ぶほど強い使令、傲濫(ごうらん)がいたら最強じゃん説、、

切望します…!戻ってくると!


泰麒が士遜(しそん)とやりとりしている途中で
「微かに声を上げ、足が止まり、大きく天を仰いでから、がっくりと膝をついた」
ことがあったのですが、


ここも読者の皆さんの様々な憶測を読んでいる様子。

・驍宗が死んだ瞬間なのではないか?
・角が回復して麒麟の力が復活した?
・使令が戻ってきた?


私は上記の説で「驍宗が死んだ瞬間」というのはないと思うので、泰麒の力が復活的な兆しだったと思いたい。。


最後に、

泰麒が「王宮の深部に礼」をしているっぽい描写があるのですが…、


わたくし、ここで驍宗は王宮に囚われているのか…?!と思ったりもしました(単純な頭だな)

だって、阿選に礼をしてるなんて考えたくないわ(笑)

しかし、驍宗は物理的に閉じ込められていない可能性もありますよね。

例えば幻術とか妖術とか、摩訶不思議な力によって魂が囚えられているとかさー、

とか言い始めたらどんなことでも起こり得るけどなwww

しかし、どうも発売予定の3巻のアオリにそのようなことが書かれていたという噂を耳にし、、


驍宗の行方は「未だ函養山の深部」か「王宮の深部」か、というところを僕は推理しています。

いやー、ほんと、どこにいるんだよ王様ああ(TдT)


Bocchi talk

アニメ・漫画について一人でしゃべり倒します。現在、『十二国記』『忍たま』『鬼滅の刃』にハマり中。

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