『 白銀の墟 玄の月』感想(2)驍宗の行方
さて、
読み返して物語を反芻してきましたぜ兄貴!
しかし、伏線や謎の多さですよ!いやマジ推理小説のようで楽しいです!
でも赤川次郎を読んでも、宮部みゆきを読んでも、こんなに読み返して推理したことはなかったな(笑)
なまじ漢字や見慣れない言葉の多さにも逆に燃えてきます。
絶対読み解いてやるぜ!みたいなwww
嘘です、アホなので読み解けないわ(^_^;)でも面白いのは本当です。次巻が出るまでのこの時間を楽しみましょう★
ということで、
さっそく自分なりに感じたこと、思ったことをまとめて(まとまるか?)いきます。
ここからネタバレ注意!!!
●最大の疑問!
驍宗は今どこに…?
今回の巻が出る前からの最大の疑問でしたね。
亡くなってないというのも間違いないんです。でも玉座にいない…
前代未聞、前例のない事態だそうです。
函養山から出た荷の中から、驍宗の帯の断片が見つかった、というのも、前回の話『黄昏の岸 曉の天(そら)』でありました。(確か…)
一刀両断され血痕まで着いており、驍宗がひどい傷を負っているということも想像されます。
そして今回はその函養山が舞台となって李斎たちによる捜索がなされるわけですが、、、
ちょ、言っていい?
僕、単純だから、ここの時点でもう「驍宗は函養山に閉じ込められてるんだろ?」って思ったんだけど、やっぱ単純すぎかな(^_^;)
話の中で、函養山で驍宗が襲われたのはまず間違いないということが語られています。
・驍宗が行方不明になった頃に、念入りに山は人払いされていた。
・無人となったはずの山で、誰かがいた形跡(切羽の臭いと火の臭いがした)があった。
・函養山の荷(玉)の中に帯は故意に混ぜられていた。
ここで李斎たちは「なぜ函養山という鉱山の中で犯行が行われたのか?」と疑問に思っています。襲うなら、別に山の深部に入らなくても、人のいない山中におびき出して襲えばいいじゃないか、というわけです。
しかし、阿選がもし「驍宗を殺すつもりがなかったとしたならば」、
そうでなかったとしても、現在の状況(つまり生きているけど玉座にいないという状況)は、どこかに閉じ込めているという可能性が高いですよね。
この状況を作り出すのに、函養山という、掘り尽くされて穴だらけの鉱山はもってこいじゃないか?と思うのです。
そんでもって、
物語の中で坑夫のおっさんたちも「しょっちゅう崩落が起こる」言うててん。
たとえ仙で死ななくても、大規模な崩落で出口塞がれたら出れないじゃん。生きていてもどうにも動けない。そゆことちゃうのん??
と単純に思ったんだけど、違うのでしょうか…?
さらにさらに、自分の仮説を補強するエピソードがこちら↓
・要石(かなめいし)を抜くと坑道が崩落するような仕掛けがあったりする。
つまり、意図的に崩落させようと思えばできるわけ。
・帯は故意に、見つけられるように掘り出された玉の中に混ぜられていたっぽい。
→「ここにいるよ〜」というメッセージを外部に送りたかったんやん?
・函養山では、二度妖魔、一度妖獣が掘り出されている。
→よ、妖獣?一緒に閉じ込められた騎獣では??
捜索する李斎たちは、結局手がかりを見つけられずに山を離れるんですが、彼女たちは素人だし、崩れた坑道を見ても、いつ崩れたものなのかも判別できなかった様子。
山は広大で、それこそ堀り尽くされた昔の坑道は人が出入りしないだろうし、まだ見ていない場所もたくさんあると思われる。
疑問に思ったことと言えば、人払いをして驍宗を襲い閉じ込めた後、見つけられたくないなら、人の出入りは継続的に禁止しそうなのになぁ、ということです。
驍宗が行方不明になってしまった後、山には再び人が出入りし始めちゃいましたから、もし閉じ込めているのならば、いつか誰かに発見されそうじゃないか、とは思います。
でも逆に言うと、
もしかして、時が来たら見つかってもいい、ということなのかもしれないけれど。。
しかし!
そんな単純な思考回路をぶち壊すエピソードをてんこ盛り盛りに盛ってくださる小野先生!(笑)
それはやはり、泰麒の言動でした!
続きます!
0コメント